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最期の悪戯

2018/01/17(水) 23:54:19
128 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2018/01/15(月) 11:34:08.63 ID:rZfZOc+M0.net [1/2]
死んだ爺さんの最期の悪戯

30年ほど前の元旦、豪雪地帯のド田舎に暮らしている父方の婆さんから
「爺さんが死んだ」と電話があった
婆さんがちょっと目を離したスキにモチを詰まらせ、気が付いたらポックリ逝ってたとのことだ
すぐに全国から親族が集まり、総勢40人ほどが一堂に会した
みんな突然の爺さんの逝去に取るものもとりあえず駆けつけたという慌てっぷりだった
なので足りないものは現地で買うことになる

加えてド田舎であるがゆえに火葬場やお寺はまだしも、葬儀屋や仕出し弁当等が手配できなかった
しかしボケて引退したとはいえ爺さんはかつてこの集落をメインに坊さんをやっていた
その影響でどれほど徳があるのか知らんが、婆さんもお経をフルコーラスで
読破できるようになっていた
よって婆さんの指示で通夜から火葬まで、全てを執り行うこととなった

食事一つとっても40人分となるとそこは戦場
「あれがない!」「大至急これ買ってきて!」と簡単なお使いに何度も行かされた
気が付けば野戦病院のような、台本無し&ぶっつけ本番&ぬるぽな葬儀はどうにか終わった
大往生だったこともあり、悲しさよりも「やっと終わった」「皆さんお疲れさま~」という
安堵感が漂い始めた

ここで大人が我々子供の存在に改めて気づく
「正月だというのにお年玉もなくてごめんなさいね」と
いやいや、いくら子供とはいえそれぐらいの分別はついている
とはいえ貰えるものは素直にほしいと思うのもまた子供だw

ふと一人の叔母さんが俺に「まずこれで福引を引いてきてほしいの」と頼んできた
見ればコンビニ袋にどっさりと福引券が
総額は不明だが、葬儀に際して商店街に80万ぐらいは落したのではないかとのこと
チリも積もればとはいうものの、それにしてもよくこんだけ福引券が貯まったものだ

129 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2018/01/15(月) 11:35:50.71 ID:rZfZOc+M0.net [2/2]
買い物をしたのは婆さんのいるA村字B商店街だが、抽選会はA村メイン商店街で行われていた
「字Bの○○爺さんのお孫さんでしょ?せめて遅い福が当たるといいね」
と言われたことを覚えている
巨大な抽選箱に手をつっこむとすぐに異変があることに気付く
俺が自分の意志で券を引く前に、箱の中に手があって「これを掴め」と
別の券を押し当てるように薦めてくる
なぜか不思議と怖い感じはしなかった
むしろそうするのが当たり前であるかの如く、「あ、これ爺さんの悪戯だなw」と自然に受け入れた

最初の一枚がいきなり\5,000の商品券だった
その後も手に誘導されるままに引いたらほとんどハズレなし、さらに\30,000、\50,000と
高額当選が連発
そしてついに一本ずつしかない一等の\100,000(商品券)と特等の大型テレビを射止めてしまった
最初の内は「おめでとうございま~す」とカランカラン鳴らしていた商工会の人も、
後の方は(゚д゚)ポカーン だった

当初の福引券並に嵩張った商品券をドッサリ持ち帰ったらみんな大喜び
字B商店街に費やした分はほとんどプラマイゼロ、大型テレビ含めたら思いっきり黒字だったそうだ
商品券はA村でしか使えないので婆さんにプレゼントし、
代わりに婆さんからたくさんお年玉をもらった
文字通り盆と正月と葬式が一度にやってきたお祭り騒ぎとなった

さて、故人の爺さんだが
生前は「素晴らしいお坊さん」「あんななまぐさ坊主」と人によって評価はバラバラだった
どうも好き嫌いで仕事を選んでいたらしく、嫌いな檀家の所は平気でスッポかすわ二日酔いで行くわ
逆に気に入った檀家からはほとんどお布施を受け取らず、またもらったとしても檀家と一緒に
飲み明かしたり
だから僧侶とは名ばかりで、いつも貧乏して婆さんは苦労していたらしい
あの福引は「婆さんには特に迷惑かけたからなw」
と最期の懺悔のメッセージだったのだろうと思ってる

(おわり)


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コメント

>文字通り盆と正月と葬式が一度にやってきたお祭り騒ぎとなった
盆は来てねぇw あとガッ

80万!?と思ったが40人が複数日、年始に有事で集まったらそれくらい行くか
これからくじ引く予定の他の客の事を考慮してない辺り、爺さん死んでも困ったちゃんだな
#-|2018/01/18(木) 01:02 [ 編集 ]

ぬるぽなんてまだ使ってたのか
そっちの印象の方が強かった
#-|2018/01/18(木) 03:00 [ 編集 ]

Java8以降はOptionalが使えるようになったから、
NullPointerExceptionは出なくなったしな。
#-|2018/01/18(木) 09:24 [ 編集 ]

当たる時は当たるよね
連続で持ち券全部当たって総額2万円分貰ってたカップルいた
その後にワクワクで引いた私はスカばかりだった
#-|2018/01/18(木) 13:07 [ 編集 ]

最近CMながれてるせいか、市原えつこで再生された
#-|2018/01/18(木) 13:51 [ 編集 ]

40人も泊まれて食事ができる家ってすごいね
いくら田舎ででかい家でも40人分の布団ってあるもんなんだね
仕出しも用意できないのに貸ふとんなんてありえないだろうし
すごいね~
#-|2018/01/18(木) 17:54 [ 編集 ]

※6
疑いたくなる気持ちも分からんでもないが、田舎なら充分可能だぞ
だだっ広い和室が幾つもあったりするし、隠居したとはいえ元坊さんなら
寺住まいでなくとも檀家さんらと付き合いがあったりして食器だのもわんさかある
40人の内子供が複数いるなら布団1枚に2・3人纏めて雑魚寝させられるし
座布団でも敷いて寝られない事もないし、それこそ商店街で買ってきたかもしれない

別に田舎じゃないがちょっと広めの我がばーちゃん家にも客用布団が何組もあったし
食器も棚3つ分あって、20~30人集まって宴会しても何ら支障なかった。
家が広いと保管スペースに困らないから、大量に物あったりするんだよ
年寄りは頂き物の布団やら食器やら、捨てられないで取っとくしね
#-|2018/01/18(木) 18:17 [ 編集 ]

うちの岐阜のばぁちゃん家も8畳間が襖に区切られて9つ、ルービックキューブみたくならんどる。床の間と仏間?と廊下がくっついとって‥‥夏休みに側転の練習した思い出が、ちな、おじさんは公務員
#-|2018/01/18(木) 18:34 [ 編集 ]

昔は葬式のときは近所同士助けあったりしてそれくらいできちゃうしやってたんだよな、自分の田舎もそんな感じの村だった。
もうダムに沈んでないけど。少し懐かしいわ
#-|2018/01/18(木) 18:40 [ 編集 ]

村ってあるくらいの田舎の商店街で福引の商品で10万とか5万があるわけないけどな
#-|2018/01/19(金) 11:17 [ 編集 ]

30年くらい前ならまだ景気よかったし、今ほど過疎も始まってないし十分あり得る話やで。
#-|2018/01/19(金) 11:42 [ 編集 ]

※6はちょっと田舎を舐めてるな。
うちの父方の祖父母は農家の分家だが、十畳間が4、八畳間が3、六畳間が3あって、布団は流石に40人分はないが30人分はあるからシェアすれば十分寝れる。
飯なら炊き出し用の巨釜(普段は自家製味噌の仕込みに使う)があって幾らでも供給出来るし、40人いればその分家事ができる人間も増える。
田舎は所有物も含め規模感がまるで違う。
#-|2018/01/20(土) 01:04 [ 編集 ]

たぶん地元で布団も買ったんだろうな
#-|2018/01/20(土) 07:34 [ 編集 ]

まさしくタダでは死なないお祖父さんだなぁ。
#-|2018/01/20(土) 08:25 [ 編集 ]

田舎だと近くに親戚いたりしてそっちに数人泊めてもらうことができる場合も
#-|2018/01/26(金) 13:25 [ 編集 ]
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