続・妄想的日常

おかえり。 
955 名前:1/2@\(^o^)/[sage] 投稿日:2016/12/19(月) 04:30:49.31 ID:GbT7mVDh0.net [1/3]
昔、中学の校外学習で京都に行った
清水寺の近くに三年坂という坂があり、「三年坂で転ぶと三年で死ぬという伝説」がある
「坂の上の清水にある子安観音に
「お産が寧か(やすらか)でありますように」と祈願するために通る坂」であることから、
安産祈願の妊婦が転ばないようにと注意を促す話だとガイドから聞いていた

三年坂は石畳で作られていて、雨なら滑るかもしれないなと思った記憶がある
秋晴れの、少し肌寒い日、友人はこの坂で転んだ

私を含め同じクラスの子はみんな「ちょっ?!ヤバイんじゃない?!」と言いながら
友人に手を貸して立ち上がらせた
そんな迷信を、転んだ本人も含め誰も信じていなくて、彼女は
「三年坂で転んだ私w」とその後も完全にネタにさえしていたくらいだった

清水寺について、彼女はバスガイドさんにも「転んじゃったw私、死ぬかもー」と笑って話していた
翌日、バスガイドさんから彼女は御守りにと瓢箪のストラップをもらっていた
「転んでしまっても、この瓢箪には厄よけの効果があるそうだから、大丈夫よ」と
本人は気にしていなかったから、翌日になってまで御守りを渡されたことに
「そこまで気にしてないんだけど…」ビックリしつつも、ありがたく受け取っていた
しかしぶっちゃけ可愛いものじゃない
だからか、カバンの中に入れたままで、それを袋から出して何かにつけたりはしなかった

修学旅行から帰って、「三年坂で本当に転ぶ人がいるなんてw」としばらくはネタにされていた
「ところであの瓢箪どうしたの?」
グループの誰かが聞くと、彼女はパッケージに入ったままの瓢箪をカバンから取り出した
「一応、持ってるよ!」
そう言ってパッケージから瓢箪を取り出して、みんなにそれを回して見せてくれた
瓢箪は蓋がついていて、中に6つの小さな瓢箪と、小判やら鯛やら破魔矢みたいなのが入っていた

4月になり、私たちは付属の高校へ進んだ
私とはクラスは別になってしまったけど、高校から入学してきた子に、
彼女は瓢箪を見せながらネタ的にあの話をして笑いをとっていたそうだ
「可愛いね!中にもちっちゃい瓢箪が4つ入ってるんだね♪」
彼女はその時見せていた子からそう言われて、初めて瓢箪の異変に気がついたらしい
「あれ、絶対6つあったよ!」
その日、あの時一緒に行動していた仲のいい友人数人で集まって中身を確認した
カラフルな6つの瓢箪のうち、赤とピンクがないことに気づいた
色が似てるから、もっと違う色のほうが可愛いのにねと話していたから間違いない
他にも金色の破魔矢もないことに気付いた
カバンの中もよく見たけど、カバンの中には落ちていなかった
いつからないのかも、なくした場所すらわからなかったけど、彼女は気にするわけでもなく
「まぁ、でも所詮迷信だしw ないからどうなるわけでもないからいいよ。
 見つかればラッキー!くらいだわ」
そう笑った

956 名前:2/2@\(^o^)/[sage] 投稿日:2016/12/19(月) 04:32:01.94 ID:GbT7mVDh0.net [2/3]
秋を迎えたある日、彼女はあの校外学習があった同じ月に死んでしまった
金曜日の放課後、駅から自転車で家に帰る途中で事故に遭ったそうだ
お通夜の時に彼女の顔を見たら、顔だけは寝ているみたいに綺麗だった

葬儀も過ぎて、いよいよ納骨される四十九日の前に、私たちは最期のお別れがしたくて
彼女の家を訪問した
祭壇には遺影とお骨、お花や果物が供えてあったが、あの時持っていたであろう
通学カバンや折れた携帯電話などが置いてあった
カバンは轢かれなかったのか、特にボロボロになっている様子はなかった
「カバン…見てもいいですか?」と友人が許可を取り、中を見始めた
中身はその時のままなのよとお母さんが話してくれた
友人の手が止まり、半泣きで私たち全員の顔を見始めた
カバンから出した手は、蓋と紐だけになった瓢箪ストラップが摘んでいた
瓢箪がなくなったことと、亡くなった因果関係はわからない
でも彼女のお母さんはそれを見てこう言った
「あら、瓢箪いつなくなったのかしら…事故の1週間前くらいには多分あったと思うけど、
 事故で落としちゃったのかしらね」と

迷信かもしれない
迷信じゃないかもしれない
けれど彼女が亡くなったのは事実です
京都の三年坂を通るかたは、くれぐれも転ばないように足元にご注意ください




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コメント
この記事へのコメント
二回転べば六年で三回転べば九年になるから
どんどん転ぼうぜ!って話あったよね
2016/12/20(火) 12:09 | URL | #-[ 編集]
瓢箪が無くなって、助かるかと思ってたのに。
2016/12/20(火) 12:19 | URL | #-[ 編集]
地元に同じ名前の通りがあるけど、こっちの由来も似たようなものなのかな?@熊本
2016/12/20(火) 12:28 | URL | #-[ 編集]
千葉県流山市には「死人坂」という坂がある。マンション建設の計画が持ち上がったとき、住民は必死に坂の名前をアピールして反対してた
2016/12/20(火) 12:39 | URL | #-[ 編集]
国語に三年峠ってあったな
二回目から勝手に寿命加算してるのがひたすらに疑問だった
2016/12/20(火) 13:01 | URL | #-[ 編集]
スペランカー先生の残機がない状態、ってこういうことだったのか。
2016/12/20(火) 13:13 | URL | #-[ 編集]
三年坂の伝説は江戸時代から日本中のあちこちにあるよ
それを下敷きにしたのか、もともとあっちにも似たような伝説があるのかは知らないが
三年峠は在日二世の絵本作家さんが書いた創作童話

さてここで重要なのは「複数回転べば大丈夫」という三年峠の有名な解決法は
この作品の中だけで通用するオリジナルルールだという事
実際に三年坂で転んでしまうとどうなるかは…
2016/12/20(火) 13:20 | URL | #-[ 編集]
逆に、「確実に死にたかったら三年坂で転べ」ということか…
2016/12/20(火) 13:47 | URL | #-[ 編集]
呪いが強力すぎたのか厄除けが激弱だったのか
2016/12/20(火) 14:28 | URL | #-[ 編集]
※1
小学校の国語の教科書に載ってた
2016/12/20(火) 14:41 | URL | #-[ 編集]
とりあえず、いいガイドさんだな。
2016/12/20(火) 17:30 | URL | #-[ 編集]
ガイドさん、本気だったんやな…

普通は御守りが1度身代わりになってお仕舞いなんだろうけど
何度も訪れては1体ずつ消されていくような、
跳ね返せないレベルの厄だったんだろうな。もう運命的な。
2016/12/20(火) 17:37 | URL | #-[ 編集]
瓢箪は六つ揃わないと厄除けとしての効果を果たさない。
瓢箪が六つで六瓢、無病息災となる訳で、
ガイドさんのくれた物は正真正銘の本物だったんだろうな。
2016/12/20(火) 18:48 | URL | #-[ 編集]
もともと「産寧坂」だぞ
アホくさくて「おクスリありますからねえ」
くらいしか言い様がないわw
2016/12/20(火) 19:22 | URL | #-[ 編集]
よしちょっと一回転んでくるわ
2016/12/20(火) 20:02 | URL | な #-[ 編集]
よく読むとこれ2年で死んでないか?
2016/12/20(火) 22:52 | URL | #-[ 編集]
躓いてから早10年
いつになったら迎えに来てくれるのか
2016/12/21(水) 01:52 | URL | #-[ 編集]
たしかに3年経ってない
逆に瓢箪が呪いのアイテムだったんじゃね
2016/12/21(水) 06:51 | URL |   #-[ 編集]
京都出身だけど聞いたことない
観光客向けにそんな事言ってるのか
三年峠なら知ってるけど
2016/12/21(水) 20:23 | URL | #-[ 編集]
なんで面倒だから一度にまとめて転んで3年目に死んだアホの方で覚えてんだよ
3年目直前に転びなおして延長だろ…
2016/12/22(木) 07:39 | URL | #-[ 編集]
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