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待つ女

2006/12/10(日) 01:54:50
81 名前:大人になった名無しさん[] 投稿日:2006/02/18(土) 21:59:34
 昨年の夏休みの話

  会ったこともない遠い親戚の葬式。親父が出席するはずだったんだけど、
 どうしてもいけなかったので俺が代わりに出席することになった。
 新幹線乗って田舎町へ。

 周りも見たことない人しかいないので、重い空気に沈鬱していた。
 葬式が終わり退出しようとしたとき、出口で見知らぬ婆さんに突然腕をつかまれた。

 けれども、つかんだきり何も話さず目を丸くしているだけ。
 かなりの高齢だったのでぼけているのかと思い、何でしょうかと質問すると、
 ○○さん?○○さん?としかいわない。やはりぼけているのだろうかと思い、
 周りをみても誰も知り合いがいる様子にない。この人も俺と同じく遠縁のひとらしかった。

  婆さんは俺を見ながら「あんれえ帰ってきて下さったん、まっとっ…」と黙り込んで
 またしばらく動かない。
 すると今度は婆さんに食事に連れて行かれた。お腹も空いていたので一緒に食事をすることに。
 食事中、婆さんは昔話ばかりしていた。食事の後も俺はあちこちに連れまわされた。

 この建物はいつ作られただとか、あの建物はなくなったのとかそういう話ばかり。
 俺は特に語らず、聞き手になっていた。

  帰りの新幹線の時間もあるので、婆さんにそのこといって別れようとすると
 引止めにかかられた。
 もういってしまうのか、今度は直ぐに帰ってくるのかと聞き取りにくい方言で何度も俺に聞いてくる。
 めんどくさかったので、また直ぐに会えますよと返事をしつつ別れることになった。

 婆さんは駅まで一緒に行くといい、途中何度も行かないでくれといわれ、引きとめられた。
 結局、新幹線には乗り遅れた。散々な目にあったと思い帰宅。

  数日後、また親戚の葬式の連絡。今度は親父がこの間よりも近い親戚なので俺にも来いという。
 バイト仲間にまた葬式かと冷やかされて葬式にいった。

  そうしたらなくなった人はあの御婆さんだった。
 驚きつつも、そうか、亡くなったのかぐらいにか思っていなかった。
 葬式の喪主は婆さんの弟がおこなっていて、どうやら婆さんはずっと独身らしかった。


82 名前:大人になった名無しさん[] 投稿日:2006/02/18(土) 22:02:03
 式後改めて喪主の人に会いにいくと、婆さんの弟は俺をみて驚愕し、
 また○○さんと間違えられた。

  亡くなった婆さんにもそういわれたことを教えると、いつ会ったのだときかれ、
 まえの葬式で会い、食事やら散歩したことを話した。そうしたら弟の爺さんが泣き出して、
 少し待っていろという。しばらくして爺さんが写真を持ってきた。
 
 その写真には俺が写っていた。
 
 写真は白黒でかなりぼろぼろであったが、ゲートルをまいて国民服を着た俺がたっていた。
 そして隣には十代後半に見える女性がいた。良家のお嬢さんに見える。
 爺さんは話してくれた。その女性はあのお婆さんで隣の俺そっくりな人は○○ということ、
 戦争が終わったら結婚するはずだったこと。終戦後その人は帰ってこなかったが
 婆さんは帰ってくるといい続けたこと。
 婆さんは戦後の農地改革で家が没落し、結婚を薦められても頑なに拒否したらしかった。

 お婆さんが死ぬ直前弟であるその人に、やっとあの人が帰ってきてくれた、
 今度は直ぐ戻って来るんだと嬉しそうに語っていたらしい。

 弟のお爺さんは死の直前に幻覚をみているのだとしか思っていなかったが、そうじゃなかった、
 あの人の生まれ変わりが最後に会いに来てくれたんだと号泣しながら語り、
 俺に何度もありがとう、ありがとうと言っていた。
 俺も涙が止まらなかった。

 お婆さん、今頃おれのそくっりさんと天国で寄り添っているのだろうか。
 またいつか、お墓に花を添えに会いに行くよ。

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泣けるTB:0CM:19
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コメント

普通に良い話なのに
「俺・・この戦争g(ry
名無しさん #-|2006/12/10(日) 01:59 [ 編集 ]

米1
台無しじゃねーか!


でも笑った。
  #-|2006/12/10(日) 02:15 [ 編集 ]

さすがの俺もこれには泣いた;;
#-|2006/12/10(日) 04:07 [ 編集 ]

泣いた…のに米1で吹いた俺はもうだめぽ
名無しさん #-|2006/12/10(日) 04:14 [ 編集 ]

最近、俺の目はおかしい。
何ですぐ泣いちゃうんだろ?
  #-|2006/12/10(日) 05:10 [ 編集 ]


俺の目もなんだか最近ガタが…
  #-|2006/12/10(日) 08:28 [ 編集 ]

今日このブログで泣きまくりなんだけど(´;ω;`)ブワッ
#-|2006/12/10(日) 10:47 [ 編集 ]

なんとなく結末わかってたのに…駄目だた。
(´;ω;`)ブワッ
#-|2006/12/10(日) 11:22 [ 編集 ]

やばいコレ。
乾ききった俺の瞳に潤いが…。
名無しさん #-|2006/12/10(日) 13:22 [ 編集 ]

3連続で感動した
  #-|2006/12/10(日) 13:59 [ 編集 ]

目から汁が出てきた
  #-|2006/12/10(日) 14:35 [ 編集 ]

久しぶりに泣きそうになった…
そこまでの生き写しに死ぬ直前で出会うとかもう小説とかドラマでしかみれねぇってのに…
現実は小説より(ry…感動した
     #-|2006/12/10(日) 16:47 [ 編集 ]

クソッ
どうして目頭が熱くなるんだ
#-|2006/12/10(日) 18:57 [ 編集 ]

(´;ω;`)ブワッ
歳かな 最近涙腺がゆるいわ
  #-|2006/12/10(日) 23:36 [ 編集 ]

そくっり・・・
#-|2006/12/11(月) 14:06 [ 編集 ]

くそ..目から水が止まらないぜ(´;ω;`)
  #-|2006/12/12(火) 01:33 [ 編集 ]

本文の最後とコメントの最初で台無しだよ!
名無しさん #-|2006/12/12(火) 11:47 [ 編集 ]

「もうすぐ会えますよ」
おばあさんは死の直前、彼女なりに納得したんだろうな
ドラえもん #-|2006/12/15(金) 13:52 [ 編集 ]

くそ・・・涙が・・・
  #-|2008/07/09(水) 01:05 [ 編集 ]
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